>> 株式投資で損ばかりしている方へ、、、
とりあえず、これを読んでみて下さい
一人のアスリートの成長記 |
投資の話と競技の話がうまく交錯しながら、著者が人間的に成長していく様が見てとれる。
読後感は爽やかだ。
ただ本書では投資と競技に話が分散したぶん、深い踏み込みが足りず中途半端かな、という感もしなくはない。
どうも受け入れられなかった |
「陸上選手にとって、最大のリスクは陸上以外のことに思考が向かってしまう
こと」だと書かれているこの本は、陸上選手が「お金」「投資」について自身の
体験を書き綴ったことで完成したものである。
世の中をよりよくするための手段として「お金」が有効であるという主張は賛
同できるのだけれど、どうにも著者の「立ち位置」が最後まで納得できず必要以
上に受け入れられない一冊になってしまいました。
みんなが幸せになる投資 |
自身の投資体験を陸上競技と合わせて書いています。
お金を必要としているところに投資して、お互いが幸せになるという考え方に共感しました。
頭のいいアスリートだと思います。
投資と人生 |
為末選手のような独立系アスリートも含め
経営者の人生は戦いの連続である。
そのなかでも金銭との格闘は避けて通れない。
私レビュアー自身も、為末選手同様、安定した生活を溝に捨て
経営者として強烈な重圧のなか、日々を過ごしている。
全ての責任は自己にある。試行錯誤をしている間に
金銭は流血し、貴重な時間は湯水の如く消費される。
資金がショートしもはや駄目かと諦めかけたこともある。
筆者は自身の体験からお金の重要さを力説する。
そして日本人の金銭感覚を嘆く。が、わかる人だけが
わかっていればそれでもいいのではないかとも思う。
古今東西、野心家が世の中で大きな仕事を成し遂げるための
最も重要な要素はカネである。
大きな仕事を成し遂げるには、優れた投資家でなければならない。
単発で優れた業績、結果を残しても、金が無ければ
それを更なる次のステージに結びつけ、立つことはできない。
戦国時代、真田は徳川を3度打ち負かしたが、両者の決定的な
違いはカネの差である。
野心という私益を達成するためには、己を冷静に分析し
加えて投資先の他益、ひいては世の中全体に及ぼす公益を
考慮しなければ結局は失敗する。本書が最も訴えるのはこの点にある。
投資家として、
最も参考になるのは、本書のような一流の人物による金銭哲学、
そして歴史上の人物たちのお金の使い方、活かし方である。
※ただひとり、ユリウス=カエサルの金銭感覚だけは参考にならない。
一般の人は間違っても真似をしてはいけない。
新潮社のローマ人の物語4・5巻を読んだ人ならわかると思う。
あれは全世界史を鳥観してもカエサルだけにしかできない。
一流陸上選手の投資体験記 |
著者はメダリストでもある一流陸上選手です。
いままでの陸上を通して人生を追求してきたこと、
独立後のお金についての心理面における苦労、
投資との出逢いとその成功について、わかりやすく
体験的に述べられています。
内面的な記述も充実しているため、真面目にそして
真剣に一つの道を人生を駆けて追求してきた人が投資と
出会った際、どのように感じるか、そして関わっていくかが
わかります。
初期投資額30万円が数年で2000万円になったということ
でしたが、人との出逢いに拠るところが大きく、ある
分野で真剣に生きている一流の人は、出逢いにおいても
巡り合わせがよくなると思いました。
著者はまだ陸上選手としても現役であり、今後のオリンピック
などにおける活躍が楽しみなのはもちろんですが、
陸上選手を引退してから、おそらく活躍されると予想される、
ビジネスや投資の世界での活躍も期待させる本です。